凡人日記

よろしゅう。

1週間全力で走った。

無難なやつもとうぜん用意していたけれども、

それじゃあなんかだめだと思った。

もちろん普通の大学生になりたかったけど、

ボクにはたぶん向いてないんだ。

とにかく最大のインパクトを与えたかった。

今までの中途半端な自分を変えたかった。

そんなボクが初週の手違いを招いたのかな。

でもそのおかげでいい経験ができた。

結果でいうと、今の胸の内に残っているものは、

清々しいのにモヤモヤする変な感覚。

こんな感覚たぶん今までではじめてだ。

本当の自分を家族以外のひとに知って欲しくて、

今までの自分が出せなかった日々を変えたくて、

それが実現できるかもしれない今日を待つ毎日は

めちゃ不安だしめちゃ楽しかった。

全く出来なかったところからはじまって、

こんなに練習したことないってくらいやった。

ようやくできるようになったのが日曜の午後だ。

なんとか1週間で成功率25パーセントにした。

絶対に本番も成功させたかった。

本番も1発で成功した。

みんな温かいリアクションをありがとう。

今までの人生の中でいちばん嬉しかった。

成功した瞬間、18年間ずっと1人で抱え込んでき

たことをやっと語れるという開放感で胸がいっぱ

いになった。いっぱいになりすぎたのかな。

芸の披露としては大成功だった。

その後のプレゼン自体は流石にみんな引いてた。

気圧の流れが変わった気がした。

というか間違いなく変わった。

そりゃそうだ。

こんな小物が突然何を言い出すんだって、

ポカーンて。

きっとみんな怖かったと思う。ごめんなさい。

こんな変なやつ近づくだけで恥ずかしいだろう。

夢を語ることが出来た代償になにかがプツンと切

れた音がした。

場の異様な空気が『おい、やばいよ。』って

ボクに訴えてくる。

なんでやばいのか分からなくてモヤモヤする。

陰キャでコミュ障なボクには自分で荒らした場の

カバーすらできない。あー情けない。

プレゼンが終わってからの質問攻めは、

芸が成功した嬉しさで頭が真っ白になり、

何を話したかよく覚えてない。

かすかに覚えてるのは、

ゼミの先生が格闘技の話を振ってくれてるのに、

かってに自分の夢の話だと勘違いして、

『 (格闘技好きは)(ぼくの夢は)突飛だ』

『(格闘技は)(夢は)他では話さない』

なんて言ってしまったことだ。

謙遜したつもりがただのネガキャンになった。

これが伝家の宝刀・勘違い。ごめんなさい。

プレゼンが終わると同時にスイッチが切れて、

人見知りが発動して(しかもいつもの何倍も)、

たぶん悪い方のボクが出て、

たぶん芸で釣ったものを全部逃がしてしまった。

よくよく考えたら芸だってもっと完成度求められ

た。だけど1週間の限界がこれだ。

これがボクの詰めの甘さなんだと思う。

ただ芸が出来るだけじゃ夢には近づけないんだな

って実感した。

でもこんなボクを見てほんとに些細でもなにかが

伝わってくれたらそれでいい。

不器用だなとか、変な奴だなとか。

もうほかの場所では話さない。

次話すとしたら有名になってからだ。

そして今の自分の最大のライバルである人見知り

の改善はこれからがんばっていけばいい。

今日の発表で今までの自分の何百倍も自信がつい

た。これが大学デビューってやつなのかな(笑)

ふつうの真似なんて不器用にはできない。

今までのボクは窒息ギリギリだった。

だから今日は本当にすごい一日だったと思う。

生涯が本だとしたら、

間違いなく何度も読み返せるような時間だった。

2022年5月18日の今日、ようやくボクの変な人生

のスタート地点が定まったたきがした。